9月にこんにちは
長く寝た。長い夢を見た。実家の両親の寝室が大学の先輩の部屋になっていて、しかも映画館だった。はしゃいでうるさい8歳ぐらいの兄弟がいて、そのうち片方の頭に僕が体重をかけると彼は縮こまって死んだ。少年の骨はシリコン製の玩具になって、僕はそれを親に見つからないように隠した。親が部屋に入ってくると映画が始まった。僕はいつ玩具が見つかるだろうとビクビクしていた。その辺りで目が覚めた。
モヤモヤする。人の記憶はあてにならないとふと思った。自分を賢いと思っている人間が一番騙しやすいとも思った。こんなことが一つずつ頭に思い浮かんでくる。脳がだんだん腐っていると明確に感じる。頭が絶好調のときは、どうでもいいことは大量に同時に浮かんでちょうどノイズになり、考えるべきことだけが浮き上がってそれに集中できる。
それからここ数日人の顔を覚えるのがすごく苦手になっている。本来自分は顔を覚えるのがかなり得意な方だと思うのに。以前胃腸炎を患った時、脱水を起こして相貌失認と失語症を併発したことがあったが、その時の感覚とほんの少し似ている。とにかく僕の体はおかしくなっている。
来年の夏が来る前に死んだら、人生最後の8月だったのかなどと考える。体が最近悪くなっちまったしなあオウイェイイェイイェー(「8月の駅」)。もっといろいろやるべきことや感じるべきことがあったような気がする。自分はいつもこうだ。でもその当時は精一杯だからしょうがない。今はひとまず、9月にこんにちは。